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成長分野へのマーケットの開発

成長分野へのマーケットの開発である。ますます縮少していく和装・呉服部門に期待を寄せる時代ではない。まだまだ「ゆかた市場」が上昇傾向にあるとは言え、良いとなると猫もしゃくしも一済にとびつく横並び経営の世界だ。いまこそ新規分野を開発し、そのための研究開発が重要ではないか。目先の一〇〇円より将来の1000円を確保する手段を考えるトップの出現がどうしても必要なのだ。大店法が廃止され、代わって大店立地法や中心街活性化法、改正都市計画法なる街作り三法による規制で、SC(ショッピングセンター)の郊外化はますます進む。そしてそれに伴って従来の商店街の地盤沈下が激しさを増している。逆に、たくさんのSCが地方に出現するとともに進出するのは地方の小売でなく中央のSPAの出店だ。しかも大店立地法が施行されると大型店の長時間経営や年中無休営業が始まっている。中小店にとって苦戦が強いられることは確実である。こうなるとこれまで以上に問屋・メーカーにとって戦略の見直しが迫られてくる。時代はまさに大きく変化している。いま苦戦している問屋・メーカーにはさらに重荷が増えることは間違いない。

東京スタイルは日経優良企業

東京スタイルは日経優良企業として、とくに「安全性」で上位三〇〇社ある中で第一位にランクされている。現預金と短期有価証券合せてコー○○億円以上あるからだ。このように蓄積された手元資金は、会社の安全性を示すものとして好意的に評価されている。高収益の源泉になっているのは、同社が百貨店の平場の婦人服売場で中心的存在であるからだ。平場とは一般売場のことでボリュームゾーンの売場だ。百貨店の売場はだいたい平場とインショップ(箱)からなっている。普通、平場で売るアパレルメーカーの場合委託販売で、インショップが消化仕入になっているのである。残れば返品という契約なので、どのアパレルメーカーも軒並み赤字決算のところが多い。しかし、東京スタイルだけは創業以来、百貨店の平場で収益を上げ続けている。その秘密はどこにあるのか。それは「売れ筋商品を適時、適量」で勝負しているからだと社長である高野義雄は言っている。さらに強さのもとは商品本位主義をとっているため、つまり徹頭徹尾、商品本位で勝負しているからだと言うのだ。たしかに百貨店側の評価としても「いい素材のものを調達する力は業界でトップである」と認められている。

シャツ、ワイシャツ、下着、下衣について

シャツ、ワイシャツ、下着、下衣である。辞典によれば、シャツは「上半身に着る洋風の肌着、ワイシャツなど。中着または上着として着るものをいう」で、ワイシャツは「(ホワイトシャツの転)おもに男子が背広の下に着るシャツの総称」、下着は「肌につけ、または上着の下に着る衣服」、下衣は「下着」となる。下着は下衣とイコールで、シャツも肌着の意味があれば、この三者は同じ類で、シャツにワイシャツという意味が包含されていれば、つまるところ、この4つは同じ衣類になってしまう。これでは、便宜上の帳尻合わせのようなものである。翻訳は生きている言葉を記号化することではないのだ。翻訳者は、生きた言葉を自己の経験にとり込み、解読し、言語不通にならぬよう、それを自分の言葉として提示しなければならない。